石塔について(宝筺印塔)

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吉相墓とは 石塔について(宝筺印塔)

石塔について(宝筺印塔)

石塔について 宝筐印塔

これまでご説明しましたように、五輪供養塔は先祖供養塔として代表的なもので、誰もまだ亡くなっていない分家初代の家庭から、何代も経ている旧家まで、五輪供養塔の建立が正しい先祖供養の基本となるものです。

 彫り込む戒名等の文字の大きさにもよりますが、五輪供養塔一基で優に十余代にわたる過去の霊を祀ることが可能です。

 しかし、もっと古くから続く家系では、さらに徳の高い供養塔とされる宝筺印塔(ほうきょういんとう)によってお祀りすることもありますので、これについて少し触れておきましょう。

 この宝筺印塔というのは、宝筺陀羅尼経という経典の教えに由来するといわれる石塔ですが、この塔を先祖供養塔として建てる資格のある家庭は。過去二十代以上の先祖が判明している家に限られます。

 ところで、二十代以上もの先祖をたどれる家系というのは、そう多くはありません。またその長い歴史の中で、祀るべき先祖が抜けずに祀られているかどうか、あるいは逆に、祀るべきでない縁者などの方が誤って祀られているのではないか、というような判定は大変むずかしいものがあります。そこでこのように何代もの歴史のある家系の場合、私共墓相学の立場ではとくに正確な系図の作成を重視し、ひとりひとりの先祖に墓石や過去帖、位牌などに残された戒名(法名、霊名)を照らし合わせてゆく作業を入念に行います。その中で、戒名がつけられていない先祖が判明すれば贈り戒名をつけるなどの指導をします。

 しかしそれでもなお、古い家系の中にはとくに、生まれて間もなく亡くなった子供など、必ずや何らかの理由でやむをえず抜けている霊が存在すると見なければなりません。そのような前提に立って、先祖供養塔の合祀する強い力、霊を昇華させる力に頼ることになります。五輪塔、あるいは宝筺印搭の高い徳に頼り、あとは供養の実をあげることに努めるよりほかありません。

そうせずして、祀り抜けや、祀るべきでない方を祀ることなどを放置すれば、そこにいわゆる「因緑」を生じます。前者の因縁は同類の犠牲者を呼ぴ、後者の因縁はやっかい者や、やっかいな事態を呼ぶものとなるでしょう。

 ところで宝筺印塔は、家庭のお墓だけでなく、会社や法人の供養塔としても多く建てられます。お墓が家庭の根であり、先祖供養塔がその芯柱のようなものであるように、会社などの法人もいわゆる「会社墓」を建て、その会社に顕著な貢献をした人や現役で亡くなった社員、業務のために命を落とした人々などを祀ることは、会社への求心力を強めるためにも望ましいことです。とくにその企業の立ち上げから株式の上場に至るまでの長い道のりでは、幾多の逆風に対する強い支えとなるでしょう。高野山などへ行ってみれば、名のある多くの企業の会社墓の存在に認識を新たにするものがあるでしょう。

 そこで祀るべき石塔は、奇抜なものよりも宝筺印塔などの供養塔であるべきです。ただし,会社墓では顕彰される人の戒名を祀るのではなく、俗名(生前の名前)を彫り込むものです。戒名を用いるのはあくまでも、家庭の墓でなければなりません。

 ともかく、宝筺印塔というのは大変に徳の高い供養塔とされているので、その家庭や会社に無関係の人でも、墓地などで宝筺印塔に出くわした時にはその四面を礼拝することによってその徳を受けることができるとされているものです。ですから、正式には宝筺印塔の周囲には四枚の拝石が敷かれているものです。

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