本家のお墓・お墓の整理、改葬

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吉相墓とは 本家のお墓・お墓の整理、改葬

本家のお墓・お墓の整理、改葬

本家のお墓

 先に、分家の家庭が自分の家の根としてのお墓を造ることの意味と重要性をご説明しました。

 分家のお墓はその子孫によって継承されて本家のお墓になります。だから、本家のお墓について考える場合は、先祖の墓地を継承する子供の側から見てみましょう。

 子供にとって、亡くなった親を弔い、供養をしたいとする素直な気持ちが、親の墓を建てることにつながるのは当然と考えてよいでしょう。自我の意識がまさりがちな若年の頃には判らなくても、人間誰しも自分も子供をもつ年代になると、親―自分―子供という家系のつながりを平穏な心の拠りどころにしたいと願うようになることは、否定すべきことではありません。言い方を変えれば、親(先祖)の供養を丁重に行うことによって子(子孫)安寧と繁栄を願うということになります。

 墓相学の基本的な考え方はここにあります。つまり、本家を継ぐ子供は、親(先祖)の供養のために墓を建て、そして子(子孫)の繁栄を願う。

 こうして、本家の墓地にお墓が代々建てられてきました。墓地に先祖のお墓が建ち並ぶということは、墓相学的にみてその家が繁栄していることを意味します。しかし一方で、どんな広い墓地にも必ずや限界があります。墓地にお墓が建て込んで詰まってしまうことは、その家の運勢の行き詰まり、下降線を意味します。

 ここまでくると、お墓の整理が必要となります。では、どのようにお墓の整理をしたらよいのでしょうか。これが問題となります。

 私共が全国各地を見て回っての印象では、最近の10〜15年で、過去何代も続いていた家の多くがお墓の整理の必要性に迫られ、何らかの形で墓地の改葬(お墓の造り直し)を行っています。しかしその改葬方法といえばほとんど、石材店のなすがまま、墓地の地盤を周囲より高く築き、墓地の中央に「○○家之墓」という石塔を高くそびえさせたものとなっています。地盤を高くするため、その石塔の拠って立つところは、いわば生コンクリートのかたまり、そして今までの古い先祖のお墓は新しい石塔に従えられるように片隅に押しやられてしまいます。

 これでよいのでしょうか。このような石塔を私共は「寄せ墓」と呼びます。この寄せ墓の下はカロートの空洞となっていますから、この家庭では今後誰かが亡くなってもお墓は建てず、カロートに骨つぼをしまい、戒名(法名、霊名)その他を石塔か墓誌と呼ばれる板に彫り込むだけとなります。いわば手間もお金もかからないという訳です。そしてこの石塔の建立者である当主は、自分が死ねば自分の建てたお墓に入ることになります。その子供は親のために何もすることはなく、また何もできません。そうすると、この家はたちまち相続の力を失ってしまうのです。何故でしょうか。

 墓相学では、墓地の広さはその家の将来に対する力を意味します。しかしその広い墓地の中央に石塔を建てると、その力は失われ、発展が止まってしまいます。墓地の広さが意味を持ちません。次に、この石塔は先祖のお墓を従える形で建っています。これは家庭内の秩序を破壊していることを意味します。子と親の関係が逆転してしまいます。第三に、石塔が見上げるような高い墓となっている点です。見上げるような高いお墓は、没落を意味します。お墓の地盤も高ければ高いほど家庭が不安定になります。どこの墓地へ行ってみても、その墓地全体で最も高い石塔の祀られている家が真っ先に没落してゆきます。見上げる墓は、その墓が建てられた時がピークで、急速に家運の衰えを見ます。これには例外はまずありません。

 墓地がお墓でいっぱいになった場合、私共墓相学を奉ずる者がご指導する改葬法は、先祖を合祀する先祖供養塔を建て、そこに初代からの先祖を順序正しく祀り直す方法をとります。その先祖供養塔を建てる位置は、墓地の中央ではなく、墓地の向かって右奥となります。この位置が墓地の最上座なのです。古い墓石は先祖供養塔に祀り直されたものと重複しないよう、しかるべく撤去し、別途、墓地と区分した無縁塚に祀ります。無縁塚の祀り方については後日説明する機会があるでしょう。古い墓石を供養塔にまとめて整理したあと、墓地には供養塔の左に空地が生じ、これが将来の発展の力となる未来地となります。下降線をたどった家運は再び上昇カーブを描くこととなります。

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